花束のように育つ多肉植物!アエオニウム属『夕映え(ゆうばえ)』の基本情報や育て方
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アエオニウム属「夕映え(ゆうばえ)」は、同じアエオニウム属の「黒法師(くろほうし)」のように、下葉を落としながら上へ上へと生長して茎立った姿になっていきます。
黒法師に比べて脇芽がつきやすく、枝分かれして生長していきます。
全体的に黒法師より小さめで、葉っぱにはやや厚みがあります。
この葉っぱのフチは、生育期に薄いピンク色や濃いピンク色に染まり、休眠期の夏はほぼ緑一色になるようです。
[↻ 2023.05.24 記事更新]
アエオニウム属「夕映え」の基本情報 ~季節によって葉色がかわいく変化する~
ベンケイソウ科アエオニウム属 夕映え(Aeonium decorum’Variegatum’)
自生地:カナリア諸島、北東アフリカなど
タイプ:冬型
生育期は、秋から春にかけて。
夏は休眠期となります。
1年通して外管理で構いませんが、梅雨時期と夏と真冬の管理には気をつけます。
「黒法師」と同じく、冬型に近い春秋型と考えてもいいです。
休眠期の夏には下葉が枯れ落ちていきますが、株が元気な場合これは暑さによる生理現象なので、明るい日陰や風通しのいいところに置いてあげましょう。
高温多湿な梅雨時期は、長期間長雨にさらされないようにします。
冬型ですが、3度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげるといいでしょう。
霜や雪がかかったままになると、弱ってしまうことがあります。
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多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活
夕映えの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
ほとんど「黒法師」と同じです。
夕映えの植え替え時期と方法は?
植え替えは2~3年に1回。
適期は秋。初春でもかまいません。
生育期は冬ですが、寒さで生長が進まないのでおすすめしません。
植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。
同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。
古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。
カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。
(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)
(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる
(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく
(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく
※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます
(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる
植え替え後は明るい日陰に置き、1週間くらい経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。
水やりしてから2~3日くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。
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多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活
夕映えに合うのはどんな用土?
水通り・水はけのいい土を使います。
市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。
多肉植物専用用土だけでもかまいません。
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多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活
夕映えの水やりと肥料はどうすればいいの?
「黒法師」よりも若干水が好きなのかなぁと思います。
「黒法師」に比べて下葉が枯れるペースが速い気がします。
春と秋の水やりは、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。
休眠期の夏の水やりは控えめに月2回程度で、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。
水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。
夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。
肥料は一切与えなくてかまいません。
冬の水やりも控えめで月2~3回程度、乾きにくいため水の量も控えめにあげます。
冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。
肥料は一切与えなくてかまいません。
◆多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
夕映えを増やすにはどうすればいい?
「挿し木・挿し芽」と「葉挿し」で増やすことができます。
適期は秋。初春でもかまいません。
春にするなら初春にしましょう。
夏が休眠期なので、根付く前に気温が高くなり夏になってしまうと、弱って枯れてしまうことにもなりかねません。
夕映えは脇芽をふやしながら伸びて大きくなっていくので、「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。
土に挿す部分は2~3センチくらいはあったほうがいいです。
もっと長くてもかまいません。
挿す部分が短すぎると株が安定しにくく、根っこがなかなか生えてきません。
根っこが生えはじめてから土に植えつけてもかまいません。
土に植えつけてからも、しばらくは明るい日陰で管理します。
10日くらい経ってから水やりをし、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。
葉っぱにしても株全体にしても、黒法師のように大きくならないので、脇芽を切らないでそのまま1つの株として育てていくと、花束のようになったりもします。
私はまだやったことはありませんが、「葉挿し」もできるみたいです。
黒法師はほぼ無理ですが、夕映えは黒法師に比べて葉っぱに少し厚みがあるので成功することもあるようです。
挑戦してみようかなぁ・・
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多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活
夕映えがかかりやすい病気や害虫は?
水のあげすぎなどで起こる根腐れに気をつけます。
害虫はつきにくいですが、コナカイガラムシがつくことがあるみたいです。
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さいごに
アエオニウム属「夕映え」は季節によって葉っぱの色がかわいく変化します。
同じ「夕映え」でも個性があるようで、葉っぱのフチだけが色づくタイプや、全体的に色づくタイプもあるようです。
紅葉したときの色は赤系ですがいろいろで、濃いピンク色だったり、薄いピンク色だったり、赤紫のような色になったり。
私の「夕映え」はフチがうっすらピンク色になります。
この写真は、緑と黄色のときのです。
◆アエオニウム属の紅葉についてはこちらに書いています ↓
shokubutu-taniku.hatenablog.com