多肉植物いやされ生活

見ているだけで気持ちが落ち着く。かわいいかわいい多肉植物!

多肉植物の水やりと肥料の与え方

乾燥に強いと言われる多肉植物ですが、水のあげなさすぎもよくありません。

生きている植物なので、水は必要です。

特に生育期の水やりは、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりあげることが大切。

水をあげすぎても根腐れなどで枯れてしまうことがありますが、あげなさすぎても普通に枯れてしまいます。

 

水やりと肥料のタイミングを紹介します。

 

 

多肉植物は水やりが難しい?失敗で一番多いのは水やりです

基本的な考え方は、生育期は土の表面が乾いて2~3日経ってから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげ、休眠期は断水に近い状態で月に1回程度、水の量も控えめにあげます。

基本的には・・というのは、多肉植物の種類や、鉢の種類、用土の配合、育てている環境によって違ってくるということです。

 

産毛(うぶげ)など毛がある種類は、毛があるところ(種類によって葉っぱや茎全体)には水がかからないように土に水をあげるかんじですが、ツルっとしている種類の中には、休眠期に霧吹きで株全体に葉水をしてあげるといいものもあります。

 

鉢の種類は、プラスチック鉢や陶器鉢はある程度の保水性があるため、土の表面が乾いて2~3日くらい経つと鉢の中の水分も乾いてきますが、素焼き鉢やテラコッタは鉢の側面からも水分が蒸発して乾燥していきますので、土の表面が乾くころには鉢の中の水分も乾いている可能性が高いため、生育期はプラスチック鉢などに比べて水やりの回数を増やしてあげましょう。

 

用土の配合は、水はけのよい砂や軽石が多めだと乾きやすい土で、ピートモスバーミキュライトが多めだと保水性が高めの土ということになります。

 

育てている環境は、室内か室外か、風通しがいいかそれほどでもないか、乾燥しやすい地域なのかどうか、などによっても違ってきます。

 

水やりのタイミング

水やりのタイミングは、割り箸や竹串を鉢の底までとどくように土の中に挿して引き抜いたときに、しめった土がついてくるようなら土の中の水分がまだ残っていると判断できます。

割り箸や竹串を挿すときは無理におもいっきり挿すと根っこを傷めてしまうことがあるので、ゆっくりそっと挿しましょう。

鉢の底を見て、鉢底石や土の乾き具合を確認するのもいいでしょう。

 

しばらく育てていると、鉢を持っただけで水やりのタイミングが分かるようになってきます。

持ったときの重みです。

「やや重いなぁ」と感じれば水分はまだ残っているでしょうし、「おっ、軽くなったな」と感じればそろそろ水やりのタイミングとなります。

 

夏と冬の水やりポイント

夏と冬の水やりのポイントは、夏は夕方以降、冬は午前中から日中の間にあげます。

どちらも晴れている日にしましょう。

 

理由は、夏は日中ぐんぐん気温が上がってきます。

午前中や日中に水をあげると、土の中の水分温度が上昇して蒸れてしまい、根っこに負担がかかってしまうので、気温が徐々に落ち着いてくる夕方以降に水やりをしましょう。

 

冬は夜になると気温がぐっと下がります。

夕方以降に水をあげると、夜間、土の中の水分が凍ってしまうこともあり、根っこに負担がかかってしまうので、午前中か日中に水やりをしましょう。

 

水やりの量は?

生育期には鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりします。

これは、鉢の中にたまってくる、根っこから出る老廃物などを流して、新しい空気を取り込めるようにするためです。

 

多肉植物の水やりは控えめがいいと言われていますが、生育期にも少量の水しかあげないと、枯れてしまうことがあります。

 

休眠期は控えめに少量、種類によっては断水に近い状態でかまいません。

 

暖房の効いた室内で管理している場合は、必要以上に乾燥してしまうことがあるので気をつけて株と土の様子を見てあげてください。

 

水を長期間あげていないと、土が固くなってひび割れたようになったり、鉢との間に隙間ができたりすることがあります。

そうなると、上からの水やりでは土の内部までしっかりと水を吸収できなくなっている可能性があります。

つまり「水通りの悪い土」になっているといえます。

そんなときは、鉢底皿やトレーなどに水を張り、鉢の底から水をあげるようにします。

鉢が3分の1から半分くらい水に浸かるようにして、(鉢の大きさにもよりますが)30分くらい置いておきます。

浸けっぱなしにはしないでくださいね。

 

多肉植物に肥料はどのくらい必要?自生地は痩せた土地だが肥料好き?

肥料は通常の適量よりも控えめでかまいません。

植え替えのときなど、市販の『サボテン・多肉植物の土』を使う場合は、あらかじめ肥料が混ぜられた状態のものが多いためそのまま使いますが、赤玉土などをベースに自分で配合した土を使う場合は、元肥として緩効性化成肥料か有機質肥料を混ぜ込むといいでしょう。

このとき、根っこに肥料が直接触れないようにします。

鉢底石を入れ、用土を少し入れ、元肥を入れ、元肥が隠れるくらい用土を入れてから植えつけます。

 

生育期には1~2週間に1回程度、液体肥料を与えますが、通常の希釈率よりも薄めたものを与えます。

緩効性化成肥料を与える場合は2か月に1回程度。

休眠期に入る少し前から肥料を与えるのをやめ、休眠期には一切与えません。

紅葉する種類のものは、肥料を与えすぎると、キレイに色づきにくくなります。

 

肥料の基本知識

植物には「N(窒素)」「P(リン酸)」「K(カリウム)」の3つの栄養要素が大切です。

一般的に多肉植物に関しては、この3つに「Ca(カルシウム)」「Mg(マグネシウム)」を加えた肥料が合うとされています。

 

肥料の種類は、速効性肥料とされるのが液体肥料で、効果が早く表れ持続期間は短いです。

緩効性化成肥料は固形肥料が多く、複数の原料を科学的に合成したもので、効果がある程度の期間持続し、成分がゆっくりと浸透します。

有機質肥料も固形肥料が多く、動物のフンや植物などの有機物が原料で、各種微生物の働きで土の中で発酵・分解されたものが植物に吸収されます。効果はゆっくりと長く効きます。

 

まとめ

水やりはタイミングが大切と言えます。

あげすぎると根腐れを起こしてしまいますし、カラッカラに乾燥させすぎても枯れてしまいます。

どちらかというと、乾燥気味に育てるほうがいいです。

 

株が、根腐れや何らかの病気で弱っていると判断できる場合は、肥料を一切与えないでくださいね。

肥料は植物を元気に育ててくれる手段のひとつですが、病気を治すものではありません。

病気の株に元気になってほしいと肥料を与えてしまうと、逆にどんどん弱っていくことにもなりかねません。

病気のときは肥料を与えるよりも、取り除ける場合は患部をできるだけ取り除き(人間でいうところの手術です)、風通しや好む温度を保てる環境に置いてあげ(人間でいうところの入院です)、病気に合った薬剤(人間でいうところの調剤薬です)を使ってあげることが大切です。