多肉植物いやされ生活

見ているだけで気持ちが落ち着く。かわいいかわいい多肉植物!

多肉植物の置き場所 ~ポイントは日当たり・風通し・温度~

多肉植物の主な自生地は、南北アフリカやメキシコなど熱帯・亜熱帯地域で、雨が少なく乾燥している砂漠地帯や寒暖差がきびしい地域などです。

 

現在、私たちの身近で簡単に・手軽に手にして購入することができる一般的な多肉植物たちは、日本で増やされ日本で育てられた株がほとんどなので、日本の気候でも元気に育ってくれます。

日本の環境に順応していると言えるのではないでしょうか。

それでも、自生地の環境はやっぱり好きなので、日当たりと風通しと温度は大切です。

育てていくうえで、“生育のタイプ”は“基本”と言えます。

 

 

多肉植物を育てるための置き場所はどんなところがいい?

日当たりと風通しのよい場所に置いてあげるといいでしょう。

真夏と真冬に気をつけておけば、基本的には外管理で大丈夫です。

 

日光浴は大好きですが、真夏の強烈な直射日光が≪長時間≫当たる場所だと、葉焼けを起こしたり元気がなくなったりしてしまうことがあります。

真夏は遮光シートを使ったり、長時間直射日光が当たらない場所に移動させてあげるといいでしょう。

 

一年を通して、1日4時間以上陽が当たる場所がよく、一番よく育つのは1日6時間以上の日照時間といわれています・・

6時間って結構な時間ですよね・・屋上とか広めの庭があるところでないとなかなか難しいかも。

 

私の多肉置き場は、一年間で平均すると日照時間1~3時間ってところでしょうか・・明るい日陰状態は6~8時間くらい。

家にいるときは、全部ではないですが日向を追いかけて移動させてあげたりはしています。

日照時間が少なく、育成用のライトを当てたりもしていないので徒長している株もあります。

元気なので仕立て直しながら育てています。

 

多肉植物愛好家のみなさまが聞いたら「何を言ってるんだ・・」と言われそうですが・・私、徒長した姿も嫌いではありません。個性的で好きです。

徒長した株は軟弱になり、病害虫の被害を受けやすくなると言われていますので、株の様子はよく観察しています。

だがしかし、徒長していない株と比べて、特に軟弱だと思うことも病害虫の被害に合いやすいということもなく・・普通に元気です。

 

徒長(とちょう)」は日照不足が主な原因で起こる生理現象で、日光を求めてぐんぐん伸びてくることです。

水のやりすぎや鉢内が混み合ったときにも徒長することもあります。

 

基本の姿を保つためには、真夏のジリジリときびしい直射日光の長時間攻撃以外は極力よく日に当ててあげるのがいいと言えます。

日照時間が極端に少ないところでの管理や、ずっと日光の当たらない部屋の中においている場合は、植物育成用LEDライトや蛍光灯など、熱がこもらないライトで日照不足を補ったりもできます。

 

日光もライトもそうですが、いつも決まった方向からしか当たらないと、株が光の方へと成長して傾いてしまうので、鉢を回して向きを変え、まんべんなく株全体に光が当たるようにしてあげましょう。

 

あと、日光が関係する生理現象に、紅葉があります。

多肉植物は紅葉する種類があります。

紅葉は昼と夜の温度差で起こる現象で、日中は日当たりのよい場所でしっかり日光浴させてあげることでキレイに色づきます。

このほかキレイに色づかせるためには、秋から冬にかけて、水やりは控えめにするといいようです。

 

真冬は3~5度を下回る気温の日が続くようなら、何か対策してあげましょう。

冬型の多肉植物でも、霜や雪をかぶってしまうと、一発で腐ったり枯れたりしてしまうことがあります。

簡易的なものでもビニールハウスのようなもので管理すると安心でしょう。

外管理の多肉を、一時的に避難させるのであれば、屋内に入れるだとか、ダンボールや保温シートなどで囲いをしてあげるだけでも違ってきます。

 

真冬の最大の注意点は『株を凍結させないこと』です。

 

多肉植物は多湿に弱いため長期間水分量の多い土は病気の原因に

多肉植物は多湿に弱いため、風通しがいいということも置き場所の大切なポイントです。

地面に直接置くのではなく、棚や台の上に置くと風通しが全然違ってきますし、地面からの熱を防ぐこともできます。

ベランダの場合も棚や台の上に置くといいでしょう。人口芝の上でもいいですね。

 

でも、強風が吹き付けるような場所だと、葉っぱを傷めたり、鉢ごと倒れて茎が折れてしまうとダメなので、風が強く吹き付ける場所も避けましょう。

 

株が混み合ってくると、鉢の中の風通しが悪くなり、病気になったり虫がつきやすくなったりするので、植え替えや剪定で株全体の風通しをよくしてあげることも大切です。

そうすることで、病害虫の予防にもなります。

 

梅雨の長雨の時期は、軒下やベランダなど屋根のある場所に移動してあげるといいでしょう。

移動が難しい場合は、ビニールなどで雨よけを作ってあげるのもいいでしょう。

雨が長い間かかり続け、鉢の中の多湿状態が長期間続かないようにします。

 

梅雨の時期というのは高温多湿なため、ビニールで覆う場合は、気密状態にならないように通気にも気をつけます。

ビニールハウスで管理している場合も、通気を良くして、中が蒸れないようにしましょう。

特に小さめのハウスだと、すぐに蒸れ蒸れ状態になってしまうので、雨は防げても蒸れで株が弱ってしまうということにもなりかねません。

 

多肉植物は急な温度変化に敏感

急激な温度変化も避けましょう。

例えば、外で管理していたものを急に暖房が効いた室内に移動したとか、室内管理で窓辺に置いている場合、日中は日光でポカポカ、暖房でポカポカだけど、夜暖房を切って窓辺のヒンヤリ冷気が襲ってきたらダメージが・・葉っぱをポロポロ落とすこともあります。

すごく寒くなりそうな夜は厚手のカーテンで冷気を遮ったり、窓から離してあげるなどしてあげましょう。

特に寒さに弱い種類は、ダンボールや発泡スチロールに入れてあげると少しは違います。

 

室内で管理するときは、暖房器具などの風が直接当たらないところに置くことも気をつけたいポイントです。

外管理から室内管理にするとか、室内管理から外管理にするときは、数日間は中間場所(玄関や廊下)に置いて、徐々に温度に慣らしてあげるといいでしょう。

 

まとめ

基本的には外での管理でかまいませんが、

「真夏の強烈な直射日光と暑さ」・「梅雨時期の高温多湿」・「真冬の凍結」には気をつけましょう。

 

もともと厳しい気候の自生地だとは言っても、自生している株は“鉢”に入っていません。

日本で増やされ育った株たちは鉢で育ってきています。

しかも、温室やビニールハウスで生まれ育った株たちにとっては、真夏の直射日光や高温多湿には対応しきれない株もいます。

だって、日本で増え育ったものの多くはビニールハウスの中育ちです。

そして売られている場所が、店舗内(室内)やビニールハウスの中であれば、購入後、すぐに直射日光がガンガン当たる外に置いてしまうと、それだけで弱ってしまうこともあります。

※全部が全部そうなるわけではありません。

室内で売られていたものを購入してきたときは、1週間くらいは明るい日陰に置くなど、徐々に日光に慣らしてあげるといいでしょう。

 

真冬の寒さにしてもそうです。

たとえ冬型だからといっても、霜や雪がかぶったり、吹きつける冷気には耐えられない株もいます。

小さい株ならなおさらです。

地植えで、ある程度大きく育っている株は、雪がかぶってもへっちゃらな株もいますが・・