多肉植物いやされ生活

見ているだけで気持ちが落ち着く。かわいいかわいい多肉植物!

昇り龍のような多肉植物『若緑』と『ムスコーサ』の基本情報や育て方

クラッスラ属の「若緑(わかみどり)」と「ムスコーサ」は、見た感じは似ています。

一番の違いは、1本1本の大きさ。

「若緑」は細く、「ムスコーサ」は太い。

この1本1本は、小さい葉っぱがどんどん積み重なって、塔のように上へ上へと伸びていきます。

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下葉が枯れてくることがありますが、原因は日照不足のことが多いです。

または、ただ単に水を欲しがって枯れていくことも。

ただこの現象、とくに「若緑」は生長の過程で起こりやすく、株が大きくなると、小さな木のようになります。

 

[↻ 2023.08.03 記事更新]

 

クラッスラ属「若緑(わかみどり)」の基本情報 ~暑さ寒さにわりと強い~

ベンケイソウ科クラッスラ属 若緑(Crassula lycopodioides var.pseudolycopodioides)

自生地:南アフリカ

タイプ:春秋型

 

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だいぶ茎立っています。

背丈は、今20cmくらい。

もっともっと大きく生長するみたいです。

 

 

 

クラッスラ属「ムスコーサ」の基本情報 ~暑さ寒さにわりと強い~

ベンケイソウ科クラッスラ属 ムスコーサ(Crassula lycopodioides / muscosa)

自生地:南アフリカ

タイプ:春秋型

別名:青鎖竜(せいさりゅう)

 

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日照不足のためか、真っ直ぐ上へ伸びず、ニョロニョロしています。

 

「ムスコーサ錦」という品種もあり、鮮やかな緑色の「ムスコーサ」の斑入り品種で、白っぽくてうっすらピンクがかっています。

 

 

 

クラッスラ属「若緑」と「ムスコーサ」の置き場所はどこがいい?

春と秋が生育期で、夏と冬が休眠期です。

春秋は風通しのいい日当たりに置き、たっぷり日光浴させてあげます。

 

梅雨の長雨時期は長期間雨ざらしにならないようにします。

この時期は特に高温多湿になりがちなので、土の中の蒸れには注意が必要です。

 

真夏の強い直射日光が長時間当たりつづけると、葉焼けを起こすことがあります。

明るい日陰に移動させるか、遮光シートなどで調整してあげるといいでしょう。

 

冬は、3度を下回る日が続くようなら寒さ対策をしましょう。

霜や雪が少々かかったままになっても、わりと平気です。

ただ、凍結してしまうとダメになることもありますので、地域によっては、屋内に入れるか、ダンボールやビニールで寒さ避けをしてあげましょう。

 

私は、一年中外管理です。

梅雨時期でも雨ざらしですが、軒下ではありますので、少しは防げているかもしれません。

真夏の直射日光は当たりますが、長時間当たるところではありません。

真冬も外ですが、冷風がまともに吹き付ける場所ではありません。

弱った様子は一回もなく、生長してくれています。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

若緑とムスコーサの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

若緑とムスコーサの植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は春と秋。

土が乾燥している状態がいいので、植え替えする数日前から水やりはストップしておきます。

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

根鉢をくずしすぎると株がバラバラになって植え替えしにくいので、まわりの古い土を落とすくらいにします。

伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させます。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間まで土がしっかり入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、2~3日経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

最初の水やりが終わって1週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

若緑とムスコーサに合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

若緑とムスコーサの水やりと肥料はどうすればいいの?

春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

夏は控えめに、土の表面が乾いて1週間くらい経ってからあげます。

鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげましょう。

水は鉢底から流れ出るくらいあげます。

鉢底から水が流れ出るくらいあげることによって、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流す効果もあり、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

冬の水やりも控えめに、月に1~2回程度、水の量も控えめにあげましょう。

このときも、鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

若緑とムスコーサを増やすにはどうすればいい?

「挿し木・挿し芽」と「株分け」で増やすことができます。

適期は春と秋。

 

「挿し木・挿し芽」が一般的です。

伸びている茎を清潔なハサミで切り取り、新しい土に植えつけます。

切り取ってすぐに土に挿しても大丈夫。

心配なときは、明るい日陰で切り口を乾燥させてから植えつけましょう。

土に挿すところの葉っぱは、取ってもいいし、葉っぱがついたままでもかまいません。

また、土に挿さなくても、短く切った挿し芽を土の上にばら蒔くだけでも根付いてくれます。

明るい日陰で管理し、2週間くらい経ってから水やりをします。

水やりを開始してから、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。

 

群生しているようなら「株分け」します。

植え替えのときついでに、根っこから切り分けるといいでしょう。

切り分けた株を、それぞれ新しい土に植えつけるだけです。

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

若緑とムスコーサがかかりやすい病気や害虫は?

水のあげすぎなどで起こる根腐れに気をつけます。

害虫はつきにくいですが、ワタムシやコナカイガラムシがつくことがあるようです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

さいごに

クラッスラ属「若緑(わかみどり)」と「ムスコーサ」は、薄い黄色のとても小さい星型の花がたくさん咲きます。

この花、臭いニオイがするみたいです。

私は外に置いているので、ニオイが気になったことは全くありません。

 

はじめて花を見たときは、一瞬『えっ!?虫??』と思ってしまうくらい小さい花。

残念ながら、花の写真を撮っていませんでした・・

 

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葉っぱの間に見える、黒いツブツブは花が咲いた跡です。

脇芽がたくさん出ています。