葉っぱも花も芸術的な多肉植物『ムラリス』の基本情報や育て方
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「ムラリス」の葉っぱは、砂糖菓子のような質感で、色も独特。
砂糖菓子といっても落雁(らくがん)のほうではなく、琥珀糖(こはくとう)寄りの質感です。
寄ってみます。
真ん中の丸いものは、蕾です。
「ムラリス」の花は、コケ類の胞子?・・菌類の胞子?・・未発見の微生物?・・地球外生命体?・・表現が難しい・・
寄ってみます。
モナンテス属の花は、だいたいどれもこんなかんじです。
『どれが何?』
毎年、不思議な生命体・・不思議な花を咲かせてくれます。
ムラリスの基本情報~暑さと蒸れに弱い~
ベンケイソウ科モナンテス属 ムラリス(Monanthes muralis)
自生地:カナリア諸島
タイプ:冬型(春秋型に近い)
生育期は、秋から春にかけてで、夏が休眠期、真冬が半休眠期となります。
梅雨時期と夏の高温多湿が苦手です。
梅雨の長雨時期は雨ざらしにならないようにしてあげます。
軒下など屋根のある場所に移動させるか、雨が当たらないように雨避けを作ってあげるといいでしょう。
夏は強い直射日光が当たる場所は避けて置きます。
明るい日陰に移動させるか、遮光シートなどで屋根を作ってあげてもいいでしょう。
冬型ですが、5度を下回る日が続くようなら対策してあげます。
霜や雪がかかったままになってしまったり、強い冷気に長くさらされたりすると、弱ってしまうことがあります。
ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげましょう。
夏ではない季節でも、日中通して直射日光が当たりつづける場所は避けて置きます。
もともとは、湿り気のある岩の間など、半日陰になっているところが自生場所です。
しかし乾燥には強いので、長く土が湿っている状態は避けましょう。
◆多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください。
多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活
ムラリスの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
ムラリスの植え替え時期と方法は?
植え替えは2~3年に1回。
適期は秋。春先でもかまいません。
植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。
同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。
根っこがあまり張らないため、深さのある鉢は避けたほうがいいでしょう。
古い土を3分の2くらい落として、枯れている根っこは取り除きます。
(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)
(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる
(3)株を鉢にバランスよく植えつけていく
(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく
※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます
(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる
植え替え後は明るい日陰に置き、植え替えて2~3日経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。
最初の水やりが終わって2週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。
◆多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください。
多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活
ムラリスに合うのはどんな用土?
水通り・水はけのいい土を使います。
市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。
多肉植物専用用土だけでもかまいません。
◆多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください。
多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活
ムラリスの水やりと肥料はどうすればいいの?
春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。
肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。
夏の水やりは控えめに、月2~3回程度、水の量も控えめにあげます。
鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。
夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。
肥料は一切与えなくてかまいません。
冬の水やりも控えめに、土の表面が乾いて1週間程度経ってから、水の量も控えめにあげます。
鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。
肥料は与えなくてもかまいません。
◆多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください。
ムラリスを増やすにはどうすればいい?
「挿し木・挿し芽」、「株分け」、「葉挿し」で増やすことができます。
適期は春と秋。
「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。
土に挿す茎のところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取って葉挿しにしましょう。
植えつけてから2週間程度経ってから、水やりをします。
「株分け」は、植え替えのときに一緒にするといいでしょう。
「葉挿し」の場合は、新しい土の上に葉っぱを置いておくだけです。
風通しのよい明るい日陰で管理します。
生育期以外でも、のいてしまった葉っぱがあれば土の上に転ばせておきましょう。
ただし、葉っぱの付け根部分がないと根っこや新芽は出てきません。
根っこがでてきたら、根っこに土をかけ、霧吹きや水差しで少しだけ水やりをします。
◆多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください。
多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活
ムラリスがかかりやすい病気や害虫は?
水のあげすぎなどで起こる根腐れや、梅雨時期や夏の高温多湿で蒸れて腐ることがあります。
害虫は、コナカイガラムシがつくことがあります。
◆多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください。
多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活
さいごに
夏の管理が一番大切になってきますが、枯れそうになっても結構頑張ってくれます。
葉っぱのザラザラ感と、今にも触覚と手足を生やし単体で動き出しそうな花が、私の想像力(妄想力)を掻き立ててくれる多肉植物です。