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プレクトランサス属「アロマティカス」は、名前のとおりアロマ(芳香=かぐわしい香り)のする多肉植物です。
多肉質なハーブ・・ミントの仲間、ともされています。
ハーブティーや料理にも使え、香りづけ、食べることもできるようです。
ですが、手軽に入手できるものは、観賞用として売られていることがほとんどでしょう。
【食用可】と書かれていないものは、食べないほうがいいと思います。
海外では“メディカルプランツ”とも呼ばれ、火傷などの皮膚の炎症に使っているみたいです。
日本では「アロエ」が、火傷などの皮膚炎に使われるのと同じようなかんじでしょうか。
お風呂の湯舟に葉っぱを浮かべてスッキリ気分を味わったり、ニオイが気になるところ(生ゴミの近くなど)に置くのもいいでしょう。
ミント系のニオイを嫌がる虫よけにもなるようです。
枯れた葉っぱも香りますので、乾燥させてポプリとしても使えます。
この“香り”ですが、触れたり風が吹いたりといった刺激が与えられることによって、よく香ります。
何の刺激もない状態の場合は、鼻を近づけてもほぼ匂いはありません(個人の体感です)。
「アロマティカス」は、葉っぱも茎も全体的に産毛で覆われています。
大きく育ってくると茎は木質化していき、木質化したところは香りが弱くなります。
本当は、もっとワサワサしているものなのですが・・
[↻ 2023.05.22 記事更新]
アロマティカスの基本情報 ~生育旺盛で初心者向き~
シソ科プレクトランサス属 アロマティカス(Plectranthus amboinicus)
自生地:南アフリカ、インド
タイプ:夏型(春秋型に近い)
生育期は、春から秋にかけて。
真夏は半休眠期で、冬が休眠期となります。
1年通して外管理で構いませんが、梅雨時期と真夏、冬の管理には気をつけます。
暑さには強いですが、真夏の強烈な直射日光が長時間当たり続けるところでは、葉焼けを起こすこともあるようです。
長時間ギラギラの直射日光にさらされないところに移動させるか、遮光シートなどを利用してみるといいでしょう。
高温多湿な梅雨時期は、密集しているところが蒸れてしまうので、風通しのいいところに置くといいでしょう。
長期間雨ざらしになると、産毛が薄くなることもあります。
寒さには弱いほうで、冬は5度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげましょう。
霜や雪がかかったままになってしまったり、強い冷気にさらされたりすると枯れてしまうことがあります。
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多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活
アロマティカスの育て方 ~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
アロマティカスの植え替え時期と方法は?
植え替えは2~3年に1回。
適期は生育期の春から秋にかけてですが、真夏は避けましょう。
土が湿った状態のときでもかまいませんが、作業のしやすさを考えると、植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておいたほうがいいです。
同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。
古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。
カットした場合でも、切り口が乾くまで乾燥させなくてもかまいません。
(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)
(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる
(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく
(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく
※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます
(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる
植え替え後は明るい日陰に置き、植え替え後すぐに水やりしてもかまいません。
茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。
植え替え後2~3日くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。
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多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活
アロマティカスに合うのはどんな用土?
水は好きですが、乾燥には強いので、水通り・水はけのいい土を使います。
市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。
多肉植物専用用土だけでもかまいません。
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多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活
アロマティカスの水やりと肥料はどうすればいいの?
「アロマティカス」はわりと水が好きです。
とはいえ、多肉植物なので、基本的には乾燥気味に育てましょう。
水が欲しくなると、葉っぱが『しょぼ~ん』となって分かりやすいコです。
水をあげると、葉っぱが『シャキーン』と、イキイキ広がってきます。
生育期の春から秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。
ほかの多肉植物に比べると肥料が好きなほうで、葉っぱが黄色くなってきたら追肥をします。
ただ、肥料をあげすぎると、徒長しやすくなったり、香りが弱まったりすることがあります。
梅雨時期の水やりは控えめに、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。
水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。
夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。
梅雨時期と真夏は、肥料は与えなくてかまいません。
冬は休眠期になるので、水やりは控えめに月1~2回程度、水の量も控えめにあげます。
鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげます。
寒さにわりと弱めなので、水やりを控えめにすることで糖度があがって、耐寒性が高まります。
冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。
肥料は一切与えなくてかまいません。
◆多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
アロマティカスを増やすにはどうすればいい?
「挿し木・挿し芽」「株分け」で増やします。
適期は春から秋にかけて。
「アロマティカス」は、どんどん伸び広がっていくので、「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取って植えつけます。
切り口は乾燥させなくてもかわまず、そのまま新しい土に植えつけます。
水耕栽培もできますが、土に植えつけるほうがよく育ってくれます。
土に挿すときは、挿す茎のところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取ってから植えつけましょう。
水耕栽培するときも、葉っぱが水に浸からないようにしましょう。
土は湿り気味のほうが根っこは出やすいみたいです。
新芽が動きはじめ、根っこが出てきたかなと思ったら、通常の水やり管理をしましょう。
『根っこが出たかどうかなんて分からない・・』と思ったら、まずは、切り取った挿し穂を水耕栽培します。
早ければ数日で根っこが出てきますので、発根を確認してから土に植えつけるといいでしょう。
真夏の直射日光は避け、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。
「株分け」は、大きく育った株を切り分けて、新しい土に植えつけましょう。
「葉挿し」は、やったことがありません。
成功率はとても低いみたいですが、いつか試してみようかなぁと思います。
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多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活
アロマティカスがかかりやすい病気や害虫は?
水のあげすぎなどによる根腐れには気をつけます。
真夏や梅雨時の高温多湿時期には、密集したところの蒸れに注意しましょう。
害虫はつきにくいです。
◆多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活
さいごに
プレクトランサス属の「アロマティカス」は、全体的に産毛がふわっふわ。
ふわふわなので、つい触りたくなり、触るとさわやかな香りに癒されるので、さらに触りたくなります。
別名「アロマチクス」や「キューバンオレガノ」や「スープミント」と呼ばれることもあります。
多肉植物売り場だけでなく、ハーブ売り場にも置かれていることがありますので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
「アロマティカス」は、花も咲くみたいです。
なかなか咲かないようですが、いつか見てみたい・・
先日、【ハオルチア属の生長】の記事を書きました。
その記事の【まとめ】のところに、大好きな「ベヌスタ」の画像を追加しましたので、よかったら見てみてください。
shokubutu-taniku.hatenablog.com