多肉植物いやされ生活

見ているだけで気持ちが落ち着く。かわいいかわいい多肉植物!

センペルビウム属の多肉植物『アルサック』の基本情報や育て方

センペルビウム属は、似たような種類がたくさんあって、私には区別がつかない種類がたくさんある属種のひとつ・・

とはいえ、葉っぱに産毛が生えているもの、白い毛が綿状に絡み合って覆っているもの、葉先だけに毛が生えているもの、全く毛がないもの、ツヤツヤな葉っぱのもの、厚みのない葉っぱのもの、ぷくぷくした葉っぱのもの、筒状な葉っぱのもの・・色もいろいろ、明るい黄緑色のもの、葉先だけ赤紫色のもの、濃い紫色のもの、赤っぽいもの・・と、多様な見た目が楽しめるのも魅力のひとつ。

 

ロゼット型の姿をしていて、ランナー(親株から伸びてくる茎)の先に子株をつけて増えていくタイプが多いです。

 

センペルビウム属「アルサック」は産毛が生えていて、濃い紫色に紅葉します。

紅葉していないときは黄緑色。

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[↻ 2023.07.12 記事更新]

 

センペルビウム属「アルサック」の基本情報 ~寒さと乾燥に強い~

ベンケイソウ科センペルビウム属 アルサック(Sempervivum ???)

自生地:ヨーロッパからロシアの山岳地、アフリカ北西部の山岳地

タイプ:春秋型(冬型に近い)

 

生育期は、春と秋。

夏が休眠期で、真冬は生育が緩やかになり半休眠状態となります。

 

1年通して外管理でかまいませんが、高温多湿が苦手なので、梅雨時期と夏の管理には気をつけます。

ロゼット型に葉っぱがギュっと詰まって生長していきますので、蒸れに弱いです。

なので、枯れた下葉を見つけたらすぐに取り除いてあげるといいでしょう。

少しでも、株元の風通しがよくなります。

 

梅雨の長雨時期は長時間雨が当たり続けないように気をつけます。

蒸れで弱ったり、最悪根腐れで枯れることもあります。

 

真夏の強い直射日光が長時間当たり続けるところも避けましょう。

高温多湿の環境は避け、明るい日陰に移動させるか遮光シートなどで調節してあげます。

 

冬の寒さには強く、多少、霜や雪がかかったままになっても大丈夫のようです。

マイナス5度くらいまでの耐寒性があります。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

アルサックの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

アルサックの植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は生育期の春と秋。

 

植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、2~3日経ってから茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

最初の水やりが終わって1週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

アルサックに合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

アルサックの水やりと肥料はどうすればいいの?

生育期の春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2~3週間に1回程度与えます。

 

休眠期の夏と梅雨時期の水やりは控えめに、土の表面が乾いて1~2週間くらい経ってから、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。

乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。

水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

半休眠期の冬も、水やりは控えめに月1回程度、水の量も控えめにあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。

肥料は与えなくてもかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

アルサックを増やすにはどうすればいい?

「株分け」で増やすのが簡単です。

適期は生育期の春と秋。

 

アルサックは、伸びたランナーの先に子株をつけて増えていくので、この子株を切り取って増やします。

ランナーのまま、ある程度子株を大きくしてから植えつけたほうが生長は早くかんじます。

私は、子株の直径が1.5cm以上になるまでそのまま置いておきます。

 

伸びているランナーは、親株とつながっているところから1cm弱くらいのところで切り離し、子株側は5mm以内のところで切り離します。

切り口は風通しのよい明るい日陰で乾燥させてから、子株を新しい土に植えつけます。

親株側に残したランナーは、そのうちランナーだけ枯れるので、完全に枯れたらピンセットなどでもぎ取ります。

 

ある程度ランナーで育った子株には根っこがついていることがほとんどなので、植えつけから1週間くらい経ってから、水やりをして日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。

親株のほうは通常通りの管理をします。

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

アルサックがかかりやすい病気や害虫は?

高温多湿などで起こる根腐れに気をつけましょう。

害虫は、コナカイガラムシやアブラムシやハダニがつくことがあるみたいです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

さいごに

センペルビウム属は、花が咲いた株は枯れてしまうみたいです。

たくさん増えたら、花を見てみたい気もしますが・・

 

センペルビウムは高温多湿に気をつけておけば育てやすい種類なので、初心者にもおすすめです。

多肉植物ですが、お店によっては“山野草”として売られているところもあるみたいなので、山野草売場ものぞいてみるといいかもしれません。

 

ちなみに呼び方ですが・・センペルビウムって、センペルビブム?センペルヴィヴム?センペルビューム?