多肉植物いやされ生活

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インテリアとしても人気の多肉植物!アエオニウム属『黒法師(くろほうし)』の基本情報や育て方

アエオニウム属「黒法師(くろほうし)」は上へ上へと生長し、葉っぱ部分も大きく生長して大株になります。

大きく育つと高さ1メートルくらいにまでなることもあるようです。

下葉を落としながら生長していくので、茎立った姿になるのも特徴です。

 

葉っぱは黒紫色に染まるものが基本色とされます。

日照時間が少ないと、葉色が緑色っぽくなるといわれます。

が、同じ「黒法師」でも株ごとに個性があるようで、同じ環境下であっても、キレイに黒紫色に染まるもの、紫色が強いもの、緑色が強いもの、いろいろあるようです。

この葉っぱはロゼット型で、花が咲いているようにも見え、そんなところも人気のひとつといえるでしょう。

 

別名「サンシモン」といいますが、店頭では「黒法師」または「アエオニウム」で見かけることがほとんどです。

黒法師に似た種類は何種類もあり、中でも色がよく似ているものを紹介します。

「真黒法師(まっくろほうし)」は、黒法師よりも色が濃いものをいいます。

「まだら黒法師」は、薄い紫色の葉っぱに、濃い紫色のまだら模様が入っているものです。

「カシミアバイオレット」は、パッと見は黒法師ですが、葉っぱの先が丸いです。

 

インテリアグリーンとしても人気が高い、アエオニウム属「黒法師」について紹介します。

 

[↻ 2023.05.24 記事更新]

 

アエオニウム属「黒法師」の基本情報 ~冬型だけどやっぱり春と秋が好き~

ベンケイソウ科アエオニウム属 黒法師(Aeonium arboreum cv.Atropurpureum)

自生地:カナリア諸島、北東アフリカなど

タイプ:冬型

 

生育期は、秋から春にかけて。

夏は休眠期となります。

 

1年通して外管理で構いませんが、梅雨時期と夏と真冬の管理には気をつけます。

冬型に近い春秋型と考えてもいいです。

 

休眠期の夏には下葉が枯れ落ちていきますが、株が元気な場合これは生理現象なので、明るい日陰や風通しのいいところに置いてあげるといいでしょう。

高温多湿な梅雨時期は、長期間長雨にさらされないようにします。

 

冬型ですが、3度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげるといいでしょう。

霜や雪がかかったままになると、弱ってしまうことがあります。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

黒法師の育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

黒法師の植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は秋。初春でもかまいません。

生育期は冬ですが、寒さで生長が進まないのでおすすめしません。

 

植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、1週間くらい経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

水やりしてから2~3日くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

黒法師に合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

黒法師の水やりと肥料はどうすればいいの?

春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

休眠期の夏の水やりは控えめに月1回程度で、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。

乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。

水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

冬の水やりも控えめで月1~2回程度、乾きにくいため水の量も控えめにあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

黒法師を増やすにはどうすればいい?

「挿し木・挿し芽」で増やすことができます。

適期は秋。初春でもかまいません。

春にするなら初春にしましょう。

夏が休眠期なので、根付く前に気温が高くなり夏になってしまうと、弱って枯れてしまうことにもなりかねません。

 

黒法師はどんどん伸びて大きくなっていくので、「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口をしっかり乾燥させてから新しい土に植えつけます。

土に挿す部分は2~3センチくらいはあったほうがいいです。

もっと長くてもかまいません。

挿す部分が短すぎると株が安定しにくく、根っこがなかなか生えてきません。

根っこが生えはじめてから土に植えつけてもかまいません。

土に植えつけてからも、明るい日陰で管理します。

2週間くらい経ってから水やりをし、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。

 

「葉挿し」は成功率がかなり低いと思ったほうがいいです。

葉っぱに厚みがないので、土の上に置いていても、根っこが出てくる前に枯れてしまいます。

成功することもあるようですが、私はまだ成功したことはありません。

 

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多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

黒法師がかかりやすい病気や害虫は?

水のあげすぎなどで起こる根腐れに気をつけます。

害虫はつきにくいですが、コナカイガラムシがつくことがあるみたいです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活

 

 

さいごに

大株に育つ黒法師ですが、大きく育つと先に黄色い花を咲かせるそうです。

私はまだ生で見たことはありませんが、花を咲かせると、咲かせた株は枯れてしまうみたいです。

枯らさないためには、蕾がつきそうに茎が伸びてきたら、切らないといけないようです。

花を見てみたい気もしますが、枯れるのは嫌ですね・・

 

 

私の黒法師は伸びに伸びて葉っぱも緑系。

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でもやっぱりかわいい。