ビロード?ベルベット?のような多肉植物『フロスティー』の基本情報や育て方
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多肉植物エケベリア属の「フロスティー」は、白く柔らかい産毛がビッシリと葉っぱや茎に生えています。
見るからにふわっふわ。
触ってもふわっふわ。
『ふわふわもふもふ多肉好き』にはたまらない種類です。
暑さ寒さにもわりと強く、丈夫でぐんぐん生長してくれるので、初心者にも育てやすい多肉植物です。
かわいい花も毎年咲いてくれますのでおすすめ。
株が大きく広がって生長していくのではなく、上へ上へと伸びて生長しやすいです。
下葉は枯れて落ちていくので、徒長した姿になりやすいです。
エケベリアには、「フロスティミント(Echeveria ‘Frosty Mint’)」という種類もあります。
が、ツルっとしていて全く別物です。
また、「キュービックフロスティ(Echeveria ‘Cubic Frosty’)」という種類もあります。
が、これも全く別物です。キュービックフロスティは別のかわいさがあります・・
エケベリア属「フロスティー」の基本情報や育て方を紹介します。
- エケベリア属「フロスティー」の基本情報 ~手触りがたまらなく気持ちいい~
- フロスティーの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
- エケベリア属「フロスティー」の綴化(てっか)とは
- さいごに
[↻ 2023.08.14 記事更新]
エケベリア属「フロスティー」の基本情報 ~手触りがたまらなく気持ちいい~
ベンケイソウ科エケベリア属 フロスティー(Echeveria pulvinata ‘Frosty’)
自生地:中央アメリカ
タイプ:春秋型
生育期は、春と秋。
夏は半休眠期で、冬は休眠期となります。
1年通して外管理でかまいませんが、真夏と真冬の管理には気をつけます。
真夏の強い直射日光が長時間当たり続けるところは避けましょう。
強烈な直射日光に当たり続けると葉焼けを起こしてしまうことがあるので、明るい日陰に移動させるか遮光シートなどで調節してあげます。
産毛が生えているので、梅雨の長雨時期は長時間雨が当たり続けないように気をつけます。
冬は3度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげるといいでしょう。
霜や雪がかかったままになってしまうと凍結して、枯れてしまうこともあります。
◆多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活
フロスティーの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
フロスティーの植え替え時期と方法は?
植え替えは2~3年に1回。
適期は生育期の春と秋。
植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。
同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。
古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。
カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。
(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)
(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる
(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく
(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく
※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます
(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる
植え替え後は明るい日陰に置き、2~3日経ってから茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。
最初の水やりが終わって1週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。
◆多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活
フロスティーに合うのはどんな用土?
水通り・水はけのいい土を使います。
市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。
多肉植物専用用土だけでもかまいません。
◆多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活
フロスティーの水やりと肥料はどうすればいいの?
「フロスティー」はわりと水が好きなのかなと思います。
でも、あげすぎはよくありません。
生育期の春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。
半休眠期の夏と梅雨時期の水やりは控えめに、土の表面が乾いて1週間くらい経ってから、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。
水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。
夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。
肥料は与えなくてもかまいません。
冬は休眠期になるので、水やりは控えめに月1~2回程度、水の量も控えめにあげます。
冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。
肥料は一切与えなくてかまいません。
◆多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
フロスティーを増やすにはどうすればいい?
「挿し木・挿し芽」「葉挿し」で増やすことができます。
適期は生育期の春と秋。
「フロスティー」はぐんぐん伸びていくので、「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。
このとき、土に挿す1~1.5センチくらいのところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取って葉挿しにしましょう。
2週間くらいで根っこがでてくるので、水やりをして日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。
元株のほうは切ったあと1週間くらい明るい日陰に置いてあげ、水やりは通常通りで、2~3週間くらいすると新芽が出始めてきます。
「葉挿し」の場合は、新しい土の上に葉っぱを置いておくだけです。
適期以外でも、のいてしまった葉っぱがあれば土の上に置いておきましょう。
ただし、葉っぱの付け根部分がないと根っこや新芽は出てきません。
根っこがでてきたら、根っこに土をかけ、霧吹きや水差しで根っこ部分に水やりをします。
親葉がなくなれば、日当たりと風通しのよい場所に置き、1つの新しい株として管理していきます。
◆多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活
フロスティーがかかりやすい病気や害虫は?
水のあげすぎなどで起こる根腐れや、直射日光による葉焼けに気をつけましょう。
害虫は、コナカイガラムシやアブラムシがつくことがあります。
◆多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活
エケベリア属「フロスティー」の綴化(てっか)とは
エケベリア属「フロスティー」は、綴化(てっか)しているものも結構出回っています。
綴化とは、成長点の異常で、成長“点”ではなく成長“線”になってしまい、帯状に成長点ができたために扇のような形になってしまうことです。
帯化(たいか)と呼ばれることもあります。
成長点が傷ついたり害虫の影響など突然変異で起こることもあれば、遺伝子的変異のこともあるようです。
「フロスティー」だけでなく、ほかの多肉植物でも、ほかの植物でも起こる現象です。
一番分かりやすいのは、鶏頭(けいとう)の花ってもじゃもじゃしていますよね。
鶏冠鶏頭(とさかけいとう)は、もともとは綴化したもので、それが固定化されたといわれています。
いわれてみれば・・そんなかんじ。
綴化した「フロスティー」は、通常の「フロスティー」にくらべて、暑さ寒さに弱いです。
綴化しているものは、通常のものよりも高値で売られています。
私は、普通の「フロスティー」が好き。
さいごに
エケベリア属「フロスティー」は、葉っぱも茎も蕾もふわっふわでかわいい。
先日、『もうすぐ蕾が開きそう』という記事を書きましたが、花が咲きました。
このところだいぶ暖かくなってきましたからね。
かわいい。