多肉植物の土にカビ!?【画像注意】黄色いもやもやのなかにツブツブしたものが!
多肉植物の土にカビが生えました!
黄色いもやもやのなかにツブツブしたものがあり、土の表面全体的に広がっていました。
『なにコレ~~~!』
はじめて見る“もやもや”に相当焦りました。
カビが生えたのは、この↓写真の向かって左側の「フロスティー」です。
この写真は、カビが生える前のもの。
※【画像注意】気持ちの悪いカビの画像を本文中に載せます※
多肉植物の土にカビが生えた!?
長引いた今年(2021年)の梅雨。
梅雨が明けた7月中頃の出来事でした。
エケベリア属「フロスティー」の鉢を移動させようと鉢を掴んだ瞬間、目に飛び込んできた衝撃の有様に息を止めました。
『んっ!!・・???』
それがコレ。
『なにコレ!なにコレ!?』
とにかく、「良くないもの」だということは一目で分かりました。
とりあえずパシャリ☆して、一刻も早く救出せねばと作業開始。
植え替えには向かない時期ですが、そんなことは言っていられません。
「良くないもの」が飛び散らないよう、大きめのビニール袋のなかに鉢ごと入れて、そっと引っこ抜きました。
土は全て取り除き、鉢はキレイに洗って天日乾燥。
よく見ると、根っこにも“もやもやツブツブ”がついているように見えました。
そこで、「フロスティー」の生命力を信じ、根っこをほぼすべて取り除きました。
(写真を撮っていなかったのが残念です・・)
一日そのまま置いておき、次の日新しい土に植え替えしました。
といっても、根っこがほぼない状態なので、新しい土の上に株をポンと置くだけってかんじ・・
多肉植物の土のカビの正体は白絹病?
『黄色いもやもやのツブツブ(表現が難しい・・)の正体は一体なんなんだ?』
と、ネットで検索。
どうやら、「白絹病(しらきぬびょう)」というカビ(糸状菌)による伝染病かなぁと思います。
ハッキリそうだとは言い切れませんけれど・・
風通しが悪かったり、土が湿った状態が長く続いたり、高温が長く続いても発生・増殖しやすくなります。
梅雨のジメジメで発生してしまったのでしょうね・・
温度は25度以上で発生しやすくなるということです。
発生しやすい時期は5月~10月。特に6月~9月です。
「フロスティー」の鉢の土表面全体に広がっていた白絹病と思われるカビ。
これに気付かずそのままにしておくと、株が腐って枯れてしまう恐れがありました。
多肉植物やサボテンの株自体にはあまり実害がないと書いているサイトもありましたが、カビですからね・・やっぱり放置していると良くないように思います。
白絹病が広がると、ほかの鉢にまで感染してしまっていたかもしれません。
幸い、ほかの鉢には被害はなかったので、本当によかったです。
「白絹病」は、土や植物の根っこ周辺に発生するそうです。
白絹病かどうかは、「ツブツブ」があるかどうかで分かるみたい。
このツブツブを「菌核」といい、菌が集まってできた塊です。
白絹病の菌核ですが、サイトによって、「白い粒」とか「茶色い粒」とあります。
う~ん・・白絹病にはいくつか種類があるのでしょうか?
と思って調べてみると、この菌核の出来る過程において色が変化するようです。
菌核の出来はじめは白色、だんだんと時間が経過するにつれて、茶色い褐色の菌核に成長していくらしいです。
このことから、白絹病を発見したときのツブツブの菌核の色によって、発生初期段階なのかどうかが分かるように思います。
今回私が発見したときの菌核の色は白でした。
なので、「フロスティー」の株自体は助かったのだと思っています。
白絹病は「ツブツブの菌核」と「カビ」が特徴とあり、この「カビ」の色がまた、サイトによって「白いカビ」だったり「薄黄色いカビ」だったりと・・やっぱり、白絹病には種類があるのかもしれません。
白絹病になった土の処理方法もサイトによっていくつかあって・・ん?
鉢植えの場合について調べてみると・・
<処理方法その1>
白絹病が発生した土は、見つけ次第すべて処分する。
<処理方法その2>
白絹病が発生した部分だけを取り除いて処分し、株は取り出し、残りの土は高温消毒する。
<処理方法その3>
白絹病が発生して病気になっている株を取り除いて処分し、土は高温消毒する。
<処理方法その4>
薬剤を散布する。
今回、私がとった方法は<その1>です。
処理方法を調べる前に、とにかく、「フロスティー」を土から出したかったので、「良くないもの」と判断した土は全部廃棄しました。
<その2><その3>の「高温消毒」とは、黒いビニール袋に土を入れ、少し水分を含ませて湿らせ、炎天下に放置して高温消毒するというものです。
<その4>については、バリダシンやリゾレックス、フロンサイド、モンカット、モンガリットなどの液剤や粉剤で白絹菌を一時的に駆除するというもの。
植物によってどの薬剤が合っているかを確認してから散布することになります。
一時的なので、何度か薬剤を散布する必要があるということです。
これは・・めんどくさいですね・・
それと、白絹病は土のなかで5~6年くらい生き続けるということなので、高温消毒しても、それが不十分だとまた発生しそうですよね・・
私個人的には、<その1>の全処分が一番いいのかなぁと思います。
私は処理方法を調べる前に土全部と根っこのほとんどを排除しましたが、落ち着いて調べてみると、根っこは取り除かなくてもよかったみたい。
流水で十分に洗い流し、天日にしばらくさらして乾燥と日光消毒をすればいいようです。
薬剤をつけてから日光消毒でもよさそうです。
白絹病を予防するには?
白絹病は本当に気持ち悪いです。
もやもやのなかにツブツブがあって、カビのようであり、なにかの卵のようであり・・
発生させないことが大切ですね。
予防方法を調べてみると・・
①風通しのいい場所に置く
②水はけのいい土を使う
③輪作する(同じ土で同じ植物を長く育てない/連作を避ける)
④土に「石灰類(苦土石灰や消石灰など)」または「くん炭」などを混ぜ込んで土のpHを中性~アルカリ性寄りにする
とあります。
この中で、多肉植物における予防方法は①と②が重要です。
風通しや水はけは気をつけていたのですけどね・・
しかもこの「フロスティー」は、植え替えてから何年もそのままってことでもないし・・
でも、梅雨の間のビニールハウス内の風通しが不十分だったのでしょうね。
はぁ~あぁ・・本当にショック。
③と④は植物によります。
③は、イネ科やマメ科などの野菜系に多くいえます。
④は、白絹病は酸性を好むということなので、土をアルカリ寄りにしておくといいみたい。
多肉植物は弱酸性から中性の土を好みますので、ほどよく混ぜ込んで中性くらいを保つのはいいかもしれません。
私もよく使っている「赤玉土」は弱酸性、「鹿沼土」は酸性です。
さいごに
エケベリア属「フロスティー」の鉢の土にカビを見つけて、植え替えしてから1か月以上経った今日。
株はなんとか生きています!
よかったぁ~♪
根っこがまだ伸びきっていないので、少し元気がありませんが、枯れることはなさそうです。
まだ油断しないで、他の鉢のチェックもこまめにしていきます!