多肉植物いやされ生活

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多肉植物グラプトベリア属『白牡丹(しろぼたん)』の基本情報や育て方

グラプトベリア属「白牡丹(しろぼたん)」は、「グラプトペタルム属 朧月(おぼろづき)」と「エケベリア属 静夜(せいや)」との交配種です。

もともとはエケベリア属に分類されていましたが、2017年2月24日からグラプトベリア属に変更されたみたいです。

グラプトベリア属とは、グラプトペタルム属とエケベリア属との属間交配種のことです。

・・2017年2月24日に何があったのでしょう?

この日に属変更した種類は他にもあるみたい。

この日って多肉植物界で何かあったのでしょうか・・?

 

グラプトベリア属「白牡丹」は、読み方が「しろぼたん」か「はくぼたん」で紹介されています。

「しろぼたん」のほうが正しいのか、こちらで紹介しているほうが多いです。

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「白牡丹」は「Graptoveria ’Titubans’(ティツバンス/ティテュバンス)」と表記し、この「ティツバンス」には「ティツバンス錦」という斑入り品種があるのですが、「白牡丹」の斑入り品種が「ティツバンス錦」ということではないようで・・「白牡丹」の斑入り品種は「白牡丹錦」があるので・・ややこしい。

 

[↻ 2023.08.01 記事更新]

 

グラプトベリア属「白牡丹(しろぼたん)」の基本情報 ~朧月と静夜のいいとこどり~

ベンケイソウ科グラプトベリア属 白牡丹(Graptoveria ‘Titubans’)

自生地:交配種

タイプ:春秋型

 

生育期は、春と秋。

夏は半休眠期で、真冬は休眠期となります。

 

1年通して外管理でかまいませんが、梅雨時期と夏と真冬の管理には気をつけます。

高温多湿の梅雨時期に、長期間雨が当たり続けないようにしましょう。

白い粉をうっすらまとったような葉っぱに長く雨が当たり続けると、こすれたようになりとれてしまうこともあります。

グラプトベリア属は“暑さ”と“蒸れ”がとても苦手。

気付いたときには根腐れしている・・なんてことにならないように気をつけましょう。

真夏の強い直射日光が長時間当たり続けるところも避け、明るい日陰に移動させるか遮光シートなどで調節してあげます。

 

寒さには比較的強いですが、霜や雪がかかったままにならないように気をつけます。

冬は1度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげるといいでしょう。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

白牡丹の育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

白牡丹の植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は生育期の春と秋。

 

植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、1週間くらい経ってから茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

最初の水やりが終わって1週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

白牡丹に合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

白牡丹の水やりと肥料はどうすればいいの?

生育期の春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

半休眠期の夏と梅雨時期の水やりは控えめに、土の表面が乾いて1週間くらい経ってから、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。

乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。

水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。

肥料は与えなくてもかまいません。

 

冬は休眠期になるので、水やりは控えめに月1回程度、水の量も控えめにあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

白牡丹を増やすにはどうすればいい?

「挿し木・挿し芽」「葉挿し」で増やすことができます。

適期は生育期の春と秋。

 

白牡丹はぐんぐん伸びながら垂れて群生していきます。

「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。

このとき、土に挿す部分に葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取って葉挿しにしましょう。

早ければ2週間くらいで根っこがでてくるので、水やりをして日当たりと風通しのよい場所に置いてあげます。

元株のほうは切ったあと1週間くらい風通しのよい明るい日陰に置いてあげ、水やりは通常通りします。

 

「葉挿し」の場合は、新しい土の上に葉っぱを置いておくだけです。

適期以外でも、のいてしまった葉っぱがあれば土の上に置いておきましょう。

白牡丹の葉挿しは成功率がとても高く、ほぼ100%ともいえます。

ただし、葉っぱの付け根部分がないと根っこや新芽は出てきません。

根っこがでてきたら、根っこに土をかけ、霧吹きや水差しで根っこ部分に水やりをします。

親葉がなくなれば、日当たりと風通しのよい場所に置き、1つの新しい株として管理していきます。

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

白牡丹がかかりやすい病気や害虫は?

水のあげすぎなどで起こる根腐れに気をつけましょう。

害虫は、コナカイガラムシやワタムシがつくことがあるみたいです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

さいごに

グラプトベリア属「白牡丹(しろぼたん)」は少々ほったらかしでも、ロゼットが崩れることもなく、かわいいお花のような締まったロゼット型を保ってくれます。

伸びた脇芽を切らないで、どんどん伸ばし垂れさせ増やしても、ボリュームが出ていいかんじになるみたいです。

ボリュームある姿にしたいときは、ある程度大きめの鉢に植えつけるといいようです。

 

“蒸れ”に気をつけておけば、丈夫で育てやすく、増やすのも簡単なので、初心者にもおすすめの多肉植物です。