多肉植物いやされ生活

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ハオルチア・レツーサ『寿(ことぶき)』が脱皮!?基本情報や育て方も!

ハオルチアのことを、まずは少し紹介します。

ハオルチアは多肉植物界の宝石『ジュエルプランツ』とも呼ばれる美しい多肉植物で、交配がたくさんされているためバラエティが豊かです。

そのため私なんかでは、図鑑を見ていると、違いがさっぱり分からない種類がたくさんあります。

 

ハオルチアは「ハオルシア」ともいわれることがあります。

ツルボラン科ですが、ユリ科アロエ科に分類されることもあるようです。

 

柔らかめの葉の軟葉系(軟葉種)と、硬くとがった葉の硬葉系(硬葉種)に大きく分類されます。

種類によっては、“窓”と呼ばれる半透明や透明の葉先をもつものもあります。

自生地では、岩陰などでこの“窓”の部分を表に出して光を取り込みます。

硬葉系(硬葉種)は丈夫なのが特徴で、ほとんど手がかからないので初心者にもおすすめです。

 

代表的な品種としては、「オブツーサ(軟葉系)」「レツーサ(硬葉系)」「十二の巻(硬葉系)」「万象(軟葉系)」「玉扇(軟葉系)」などでしょうか。

交配が重ねられ、この品種のなかにもさらに種類がいろいろあったりします。

色が微妙に違っていたり、“窓”にでる模様が違っていたりと・・なかなか奥深いです。

 

今回紹介する『寿(ことぶき)』は、丈夫で繁殖旺盛なハオルチア・レツーサです。

深緑色の葉っぱで、葉先はややとがり、“窓”も深緑色の平らで大きな面をしています。

硬葉系(硬葉種)ですが、葉っぱにツヤがあるのが特徴です。

 

その「寿」に、脱皮のような現象が起こっていますので、基本情報や育て方とあわせて書いておきます。

 

[↻ 2023.05.31 記事更新]

 

脱皮する多肉植物って、リトープスコノフィツムだけじゃないの?

多肉植物のなかには、脱皮をすることによって生長する種類があります。

メセンの仲間である「リトープス」や「コノフィツム」が知られています。

古い葉っぱが枯れたようになり、なかから新しい葉っぱが出てきます。

そうやって脱皮を繰り返しながら生長して増えていくのです。

 

私のハオルチア・レツーサ『寿』ですが、なんかおかしいな・・とは思っていたのです。

なんかおかしい・・

 

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茶色のところ・・なんか、おかしくないですか?

 

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脱皮してますよね?

ハオルチアって脱皮するのでしょうか?

 

気になっていろいろと検索してみたのですが、「脱皮した」という話が出てきません・・

検索するなかで、「ハオルチアは脱皮しません」とまで書かれている記事も・・

 

そうか、私の『寿』は脱皮ではないのかもしれない。

・・では、なんでしょう?

不思議現象です・・

とりあえず様子見です。

 

【脱皮をする】という結論は現時点では見つかっていません。

 

 

ハオルチア属「寿(ことぶき)」の基本情報 ~ハオルチアの自生地は南アフリカだけ~

ツルボラン科ハオルチア属レツーサ 寿(Haworthia Retusa cv)

自生地:南アフリカ

タイプ:春秋型

 

生育期は、春と秋。

夏は半休眠期で、冬が休眠期となります。

 

ハオルチア属は、ほかの多肉植物に比べて日光をたくさん必要としません。

日陰向きとまでいわれることもあります。

ですが、やっぱり植物なので、光合成は必要です。

明るい日陰や遮光シートなどで直射日光が直接当たらないように調整してあげます。

室内管理の場合は、レースカーテンのある窓辺などに置いてあげるといいでしょう。

 

置き場所は屋内でも屋外でもかまいません。

強い直射日光が直接当たり続けるところや、雨ざらしになるようなところは避けて置きます。

直射日光にさらされると、葉焼けを起こしたり変色したり、生育が悪くなるともいわれています。

 

冬は3度を下回る日が続くようなら対策してあげましょう。

霜や雪がかかったままになってしまったり、強い冷気にさらされたりすると弱ってしまうことがあります。

ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげましょう。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

寿の育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

寿の植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は生育期の春と秋。

 

植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替えて2~3日経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

寿に合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

寿の水やりと肥料はどうすればいいの?

生育期の春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

梅雨時期から夏の間の水やりは控えめに、土の表面が乾いて1週間くらい経ってから、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。

乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。

水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。

肥料は与えなくてもかまいません。

 

冬は休眠期になるので、水やりは控えめに月1回程度、水の量も控えめにあげます。

このときも、鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

室内で育てている場合、夏は冷房・冬は暖房で気温が安定しているのなら、完全な休眠状態にはならないことがあります。

なので水やりは、株の様子を見ながら、1年通して同じペースであげてもかまいません。

土が完全に乾いたら水やりする、というかんじで、水のあげすぎに注意しながらしましょう。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

寿を増やすにはどうすればいい?

「株分け」「葉挿し」「胴切り」「種まき」で増やすことができます。

適期は春と夏の終わりから秋にかけて。

 

株元にどんどん子株が出てくるので、植え替えのときに「株分け」して増やします。

子株にはほぼ根っこが生えているので、初心者でもほとんど失敗することなく増やすことができます。

植え替えのとき、株元に生えている子株をはなし、新しい乾いた土に植えつけるだけです。

植えつけ後は3~4日程経ってから水やりをします。

 

「葉挿し」の場合は、新しい土の上に葉っぱを置いておくだけです。

葉っぱをもぎ取るときは、付け根部分に傷がつかないように丁寧にもぎ取りましょう。

根っこがでてきたら、根っこに土をかけ、霧吹きや水差しで少しだけ水やりをします。

新芽が出てきて親葉がなくなれば、1つの新しい株として管理していきます。

 

「胴切り」はとても勇気がいる作業です。私だけ?

徒長したものの仕立て直しのときなどにするといいでしょう。

胴切りしたい株の一番下の葉っぱを一周分残して切り取ります。

カッターやナイフが入りにくいときは、“てぐす”や“糸”を使って切り取るといいみたいです。

てぐすや糸を切り取りたいところに一周巻き付け交差させ、左右に引っ張ると切り取れるようです。

私はまだやったことがありません。勇気がでないので・・

 

ハオルチアはわりとよく花を咲かせる多肉植物です。

多くは薄い色の花で、小さめでかわいい花です。

受粉させて小さな種を取り、それを蒔いて増やすことができるようですが、私はまだやったことがありません。

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

寿がかかりやすい病気や害虫は?

水のあげすぎなどで起こる根腐れや、真夏や梅雨時の高温多湿で起こりやすい軟腐病、直射日光による葉焼けに気をつけましょう。

害虫はつきにくいですが、コナカイガラムシやアブラムシがつくことがあるみたいです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活

 

 

さいごに

本当は、ハオルチア属のなかで一番に紹介したかったのは、大好きな『ベヌスタ』です。

でも『寿』の脱皮に衝撃を受け、一番に紹介することに。

『寿』は長命長寿で縁起が良いとされる種類なのでヨシとします。

 

 

私の寿。相変わらずの徒長。でもかわいい。

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