多肉植物いやされ生活

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ふわふわもこもこ多肉植物『モシニアナム』の基本情報や育て方

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セダム属の「モシニアナム」は、ふわっふわの毛に覆われた葉っぱや茎をもち、群生して増えていく多肉植物です。

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別名には「カシミアヒントニー」や「新ヒントニー」がありますが、「ヒントニー(Sedum hintonii)」とは別ものです。

ヒントニーが原種で、モシニアナムはヒントニーの変種。

より育てやすく改良された種類といわれています。

ヒントニーと比べると、モシニアムのほうは長めの毛が曲線をおびていて、葉っぱの形も丸みがあり、花の付きかたにも違いがあるようです。

ひと株で売られているものを見るとエケベリア属に見える株もありますが、セダム属になります。

 

[↻ 2023.07.21 記事更新]

 

セダム属「モシニアナム」の基本情報 ~世界中に自生地をもつセダム属の仲間~

ベンケイソウ科セダム属 モシニアナム(Sedum mocinianum)

自生地:メキシコ(原種である「ヒントニー」の自生地です)

タイプ:春秋型

 

春と秋が生育期で、夏は休眠期、冬は半休眠期となります。

夏と真冬の管理には気をつけましょう。

 

春秋は風通しのいい日当たりに置き、たっぷり日光浴させてあげます。

 

夏は休眠期です。

セダム属に多くみられる群生タイプなうえに、ふわふわ毛がもふもふしているので蒸れないようにしてあげることが大切です。

真夏の強い直射日光が長時間当たり高温になるような場所は避けます。

とにかく風通しのいいところに置きましょう。

明るい日陰に移動させるか、遮光シートなどで温度を調整してあげます。

 

梅雨の長雨時期は長時間雨ざらしにならないようにしてください。

全体的に産毛が生えているので、雨攻撃は避けたいところです。

この時期は特に高温多湿になりがちなので注意が必要です。

 

冬は半休眠期。

3度を下回る日が続くようなら寒さ対策をしましょう。

セダム属はどちらかというと、夏よりは冬のほうが強いです。

が、霜や雪がかかったままになったり冷気にビュービューさらされたりすると弱々しくなります。

最悪変色してしまいその部分がダメになってしまうこともあります。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

モシニアナムの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

モシニアナムの植え替え時期と方法は?

セダム属は生育が早く、種類によっては年2回植え替えするといいものもありますが、モシニアナムはそんなことはありません。

生長スピードは普通なので、植え替えは2~3年に1回でいいと思います。

適期は春と秋。

植え替えに備えて土を乾燥させるため、数日前から水やりはストップしておきましょう。

 

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

群生して密度が高くなっている場合は、ひと回り大きい鉢にします。

大きい鉢にしたくないなら、株分けしていくつかの鉢に分けましょう。

 

根鉢を3分の2くらいくずしながら古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させます。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間までしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、2~3日経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

最初の水やりが終わって2週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

モシニアナムに合うのはどんな用土?

水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

モシニアナムの水やりと肥料はどうすればいいの?

春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

モシニアナムはわりと水が好きなのかなと感じます。

基本的には乾燥を好みますので、水のあげすぎはいけません。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

夏の間は休眠期なので水は控えめに、土の表面が乾いて1週間くらい経ってからあげます。

鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげましょう。

水は鉢底から流れ出るくらいあげます。

この時期に中途半端にあげると、暑さと乾燥しすぎで葉っぱが黄色くなってくることがあります。

蒸れの原因にもなります。

鉢底から水が流れ出るくらいあげることによって、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流す効果もあり、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげましょう。

真夏の肥料は与えなくてかまいません。

 

冬は半休眠期になるので、水やりは控えめにします。

月に1~2回程度、水の量も控えめにあげましょう。

このときも、鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

モシニアナムを増やすにはどうすればいい?

「株分け」「挿し木・挿し芽」か「葉挿し」で増やすことができます。

適期は春と秋。

 

「株分け」が一番簡単です。

親株のまわりに子株が群生して生えてきますので、植え替えのときついでに子株を取り分けるといいでしょう。

株分けした子株は別の鉢に植えつけ、親株と同様の管理をします。

 

「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎を清潔なハサミで切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。

土に挿す1~1.5センチくらいのところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取って葉挿しにしましょう。

2~3週間経ってから水やりをします。

水やりを開始してから、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。

 

「葉挿し」は私はやったことはありませんが、できるようです。

元気な葉っぱを新しい土の上に置きます。

適期以外でも、のいてしまった葉っぱがあれば土の上に置いておきましょう。

置き場所は、風通しのよい明るい日陰がいいでしょう。

葉っぱの付け根部分がないと根っこや新芽は出てきません。

根っこが出てきたら根っこのところに土をかけ、霧吹きか水差しで付け根あたりに水やりします。

親葉がなくなれば、日当たりと風通しのよい場所に置き、1つの新しい株として管理していきます。

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

モシニアナムがかかりやすい病気や害虫は?

水のあげすぎなどで起こる根腐れになったり、蒸れて葉っぱが溶けたようになったりするみたいです。

害虫は、ワタムシやコナカイガラムシがつくことがあるようです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気 ~駆除と対処の方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

さいごに

セダム属『モシニアナム』の魅力は、やっぱり、ふわふわもふもふでしょう。

 

星型で白くかわいい花を咲かせます。

花の香りが「くさい、くさい」といわれているようですが、私は外で育てているためか匂いが気になったことはありません。

 

いっぱい増やして“ふわふわをわさわさ”させたいです。

 

 

私のモシニアナムです。

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