多肉植物いやされ生活

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多肉植物カランコエ属『月兎耳(つきとじ)』の基本情報や育て方!うさぎの耳!

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多肉植物カランコエ属の「月兎耳(つきとじ)」は、名前を見ても分かるように、兎(うさぎ)の耳のような見た目の葉っぱです。

別名には「ウサギの耳/うさぎの耳」があります。そのまんま。

英名は「panda plant」・・ん?パンダ??ラビットじゃなくて???

 

人気の多肉植物「アニマルシリーズ」で、カランコエ属の代表的な種類といえます。

カランコエ属「月兎耳」は、変種がいくつも流通されていますので、あわせて紹介します。

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カランコエ属「月兎耳(つきとじ)」の基本情報

ベンケイソウ科カランコエ属 月兎耳(Kalanchoe tomentosa)

自生地:南アフリカマダガスカル

タイプ:夏型

 

夏が生育期で、暑さには強いですが、真夏の直射日光には気をつけましょう。

真夏の強い直射日光が長時間当たりつづけると、葉焼けを起こしてしまうことがあります。

葉焼けは火傷(やけど)と同じなので、ひどい場合は傷跡が残ります。

月兎耳は全身毛で覆われているので、梅雨の長雨時期は長時間雨ざらしにならないようにしてあげます。

高温多湿にならないようにしてあげることが大切です。

 

日光が大好きなので1年通して外管理でかまいませんが、冬の寒さは苦手です。休眠期なので。

5度を下回る日が続くようなら、ビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげましょう。

霜や雪がかかったり、冷気にさらされたりすると弱ってしまうことがあります。

 

多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

月兎耳の育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~

月兎耳の植え替え時期と方法は?

植え替えは2~3年に1回。

適期は春から夏のはじめころ。秋も大丈夫です。

植え替えの数日前から水やりを止め、土を乾燥させておきます。

 

同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。

 

古い土を3分の2くらいくずしながら古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。

カットしたときは、切り口が乾くまで乾燥させます。

 

(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)

(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる

(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく

(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく

   ※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながら入れると上手くいきます

(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる

 

植え替え後は明るい日陰に置き、2~3日経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。

最初の水やりが終わって2週間くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。

 

多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

月兎耳に合うのはどんな用土?

乾燥好きなので、水通り・水はけのいい土を使います。

市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。

多肉植物専用用土だけでもかまいません。

 

多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

月兎耳の水やりと肥料はどうすればいいの?

春から秋のはじめにかけては、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。

鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してから水やりしましょう。

水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいします。

たっぷり水やりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。

夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげましょう。

肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、2週間に1回程度与えます。

 

冬は休眠期になるので、水やりは控えめに。

月に1回程度、水の量も控えめにあげましょう。

このときも、鉢の中の土が完全に乾いていることを確認してからあげます。

冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。

肥料は一切与えなくてかまいません。

 

多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の水やりと肥料の与え方 - 多肉植物いやされ生活

 

 

月兎耳を増やすにはどうすればいい?

「挿し木・挿し芽」か「葉挿し」で増やすことができます。

適期は春から夏にかけて。秋でもできます。

 

「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を清潔なハサミで切り取り、切り口を風通しのよい明るい日陰で乾燥させてから新しい土に植えつけます。

土に挿す1~1.5センチくらいのところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取って葉挿しにしましょう。

適期に作業したときは、早ければ2~3週間で根っこがでてくるので水やりをします。

水やりを開始してから、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。

 

「葉挿し」の場合は、新しい土の上に葉っぱを置いておくだけです。

適期だと早ければ1週間しなくても根っこが出てくることがあります。早い。

適期以外でも、のいてしまった葉っぱがあれば土の上に置いておきましょう。

場所は、風通しのよい明るい日陰がいいです。

根っこがでてきたら、根っこに土をかけ、霧吹きや水差しで少しだけ水やりをします。

 

不思議現象なのですが、葉っぱの付け根が残っていれば付け根部分が枯れたような状態であっても、葉っぱの途中から根っこや新芽が出てきます(実体験ありです)。

しかし、だったら葉っぱが途中でちぎれていても大丈夫かと思って土の上に置いていても、根っこも新芽もなかなか出てきてくれません。

で、いろいろ調べてみました。

どうやら、葉脈・維管束に沿って起点となる生長点が出現し、根っこや新芽を出すことがあるようです。「好条件が重なっていれば」がつきます。

このことについては、あらためて紹介したいと思います。

 

◆こちら↓に書いてみました(2019-12-27追加記事)

shokubutu-taniku.hatenablog.com

 

多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

月兎耳がかかりやすい病気や害虫は?

真夏の強い直射日光によって葉焼けを起こしやすいです。

水のあげすぎや多湿などで起こる根腐れを起こすことがあるようです。

 

害虫はつきにくいですが、ワタムシやコナガイガラムシがつくみたいです。

 

多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓

多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気 ~駆除と対処の方法~ - 多肉植物いやされ生活

 

 

 

カランコエ属「月兎耳」の変種(変異個体)は種類がいろいろ

カランコエ属「月兎耳(つきとじ)」の仲間はバリエーションが豊富で、数十種類以上作出されているといわれています。

代表的なものを紹介します。

 

ゴールデンラビット(Kalanchoe tomentosa’Golden Girl’)

和名:黄金月兎耳

別名:ゴールデンガール、ゴールデンバニー、キタキツネ

作出地は不明。

葉っぱは黄金色。葉っぱはわりと落ちやすいのが特徴です。

 

孫悟空(Kalanchoe tomentosa ‘Songokuu’)

作出地はアメリカのハワイ。

月兎耳の変種としては比較的新しい最近の品種。

葉っぱは細長く、全体的に茶色がかっています。

月兎耳より子株が出やすく群生した株になりやすいです。

 

テディベア(Kalanchoe tomentosa ‘Teddy bear’)

作出地はアメリカ。

月兎耳の変種としては比較的新しい最近の品種。

葉っぱは幅が広く、兎の耳というよりは熊の耳といった見た目。

全体的に茶色がかり、葉先はこげ茶色。

株全体がずんぐりしたかんじで、生長はとても遅いです。

 

野うさぎ(Kalanchoe tomentosa ‘Nousagi’)

作出地は不明。

葉っぱは細めで、小型でまとまった姿をしています。

葉っぱは全体的に濃い灰色で、葉先や縁はこげ茶色。

月兎耳より子株が出やすく群生した株になりやすいです。

 

チョコレートソルジャー(Kalanchoe tomtntosa ‘Chocolate Soldier’)

出作地は不明。

葉っぱは葉先や縁はこげ茶で、日光によく当ててあげると全体的に茶色っぽくなります。

月兎耳の仲間のなかでは、大きく育つのが特徴です。

 

ジャイアントラビット(Kalanchoe tomentosa ‘Giant’)

出作地は不明。

葉っぱは幅が広くどっしりしていてボリューム感のある株になります。

月兎耳より子株が出やすく群生した株になりやすいです。

 

そのほか

「月兎耳錦」「星兎耳」「点兎耳」「黒兎耳」「黒うさぎ」「京兎耳」「姫月兎耳」「姫黒兎耳」「黒鮮月兎耳」「黒鮮黒兎耳」「達磨月兎耳」「達磨黒兎耳」「長毛月兎耳」「ダルマ月兎耳」「ジャンボ月兎耳」「ジャンボ黒兎耳」「月兎耳sp」「白うさぎ」「ふっくらうさぎ」「シナモン」「ブラウンバニー」「ちびうさぎ」「月の光」「アンゴラうさぎ」「閃光耳」「カシミアうさぎ」「パンダうさぎ」「パーティラビット」「エレガンス」など・・

おそらく、かぶっているもの(同じ種類であるが別名として存在しているもの)があると思われます。

 

さいごに

カランコエ属は主に夏型が多く、丈夫で増やしやすく、初心者でも育てやすい分類になります。

毛が生えているものや斑点模様があるもの、粉が吹いているものなど多種多様。

 

月兎耳の仲間だけでも種類は豊富で見分けがつかないものも・・

今欲しいのは「アンゴラうさぎ」で、私は今まで“生”で出会っていません。

ネットの写真で見て、いいなぁ~いいなぁ~と指をくわえています。

 

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私の「月兎耳」です。

2~3年かけて作った樹形?です。

多肉植物の盆栽化計画の第一弾。

 

 

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「野うさぎ」です。

 

私の「月兎耳」仲間はほかにもいくつかいます。