幸運の花を咲かせる多肉植物『ベビーサンローズ』の基本情報や育て方
アプテニア属の「ベビーサンローズ」は、【幸運の花を咲かせる】といわれています。
なぜなのかというと、“なかなか咲かない花”だかららしいです。
そのため、この花を見ると“幸運”になるといわれ、「ベビーサンローズ」の花は、“幸運の花”と呼ばれているようです。
なかなか咲いてくれない主な原因は、日照不足が考えられるそう。
室内で育てている場合は、外に出して、たっぷり日光浴させてあげるといいみたいです。
ただ、夏場に、強烈な直射日光が長時間当たりつづける場所は避けて置きましょう。
花は、濃いピンク色。
品種によっては、黄色や白色の花を咲かせるものもあるみたいです。
日中は開花していて、夜や天気の悪い日には閉じています。
春から秋口にかけて、長く花を楽しめます。
気温や環境が合えば、一年中花が楽しめるみたいです。
さて、「ベビーサンローズ」の葉っぱは、明るい緑色の常緑品種のほか、斑入り品種もあります。
紅葉してくると葉っぱのフチからかわいいピンク色に染まってきます。
常緑品種も斑入り品種も、葉っぱには独特の光沢があって、光にかざすとキラキラ光って見え、とってもキレイです。
・・この画像ではキラキラ感が伝わらないですね・・
別名は、「花蔓草錦(はなつるそうにしき)」、「白覆輪花蔓草(しろふくりんはなつるそう)」。
この「ベビーサンローズ」、以前紹介した「デロスペルマ属 雷童(らいどう)」と同じく、『科』で混乱する種類です。
ハマミズナ科?メセン科?ツルナ科?キク科?・・いったい何科?
◆混乱した「雷童」について詳しくはこちらを参考にしてみてください ↓
shokubutu-taniku.hatenablog.com
「雷童」のときは、『科』で混乱したほか、『学名』と『名前』でも混乱しましたが、「ベビーサンローズ」については、『科』のみで助かりました。
前書きが長くなってしまいました・・
アプテニア属「ベビーサンローズ」の基本情報などを紹介します。
[↻ 2023.07.31 記事更新]
アプテニア属「ベビーサンローズ」の基本情報 ~暑さ寒さに比較的強い~
ハマミズナ科アプテニア属 ベビーサンローズ(Aptenia cordifolia f.variegata)
自生地:南アフリカ
タイプ:春秋型(冬型に近い)
生育期は、春と秋。
夏は休眠期で、真冬は半休眠期となります。
多肉植物のなかでは、寒さにはわりと強いほうです。
1年通して外管理でかまいませんが、梅雨時期と夏、真冬の管理には気をつけます。
生長スピードが早く密集して増えていきますので、高温多湿の状態が長くつづくと、蒸れて弱ってしまうことがあります。
雨ざらしでもかまいませんが、鉢植えの場合、高温多湿な梅雨時期は長期間雨がかかり続けない風通しのいいところに置くといいでしょう。
地植えの場合、株が混み合っているところは、蒸れないように剪定しましょう。
冬の寒さには比較的強く、多少霜や雪がかかっても冬越しできます。
が、積もるような日はビニールやダンボールなどで囲いを作ってあげるか、屋内に入れてあげましょう。
葉っぱが凍ってしまうと、枯れてしまうことがあります。
◆多肉植物の置き場所について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の置き場所~ポイントは日当たり・風通し・温度~ - 多肉植物いやされ生活
ベビーサンローズの育て方~植え替え・用土・水やり肥料・増やし方・病害虫~
ベビーサンローズの植え替え時期と方法は?
植え替えは2~3年に1回。
生長スピードが早いので、根詰まりしているようなら早めに植え替えしましょう。
適期は生育期の春先と秋。
植え替えする数日前から水やりはストップして、土が乾燥した状態にしておきます。
同じ鉢もしくはひと回り大きい鉢に植え替えます。
古い土を3分の2くらい落として、古い根っこは取り除き、伸びすぎている根っこは清潔なハサミでカットします。
カットした場合は、切り口が乾くまで乾燥させましょう。
(1)鉢底石を入れる(鉢底穴が大きい鉢のときは鉢底ネットを置いてから)
(2)用土を鉢の3分の1くらいまで入れる
(3)株が鉢の真ん中にくるように、根っこが広がるように、植えつけていく
(4)根っこの間にしっかり土が入るように入れていく
※ピンセットや割り箸などで土をやさしく突きながらすると上手くいきます
(5)鉢を地面にトントン当てて土をなじませる
植え替え後は明るい日陰に置き、1週間くらい経ってから、茶色い水が鉢底から流れ出なくなるくらいまで水やりします。
水やりしてから2~3日くらい経ってから、今までの置き場所に戻し、今までの管理方法を続けましょう。
◆多肉植物の植え替えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の植え替え ~適した時期と方法~ - 多肉植物いやされ生活
ベビーサンローズに合うのはどんな用土?
水通り・水はけのいい土を使います。
市販の『サボテン・多肉植物の土』をメインに、赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒~小粒)を配合したものや、砂や軽石を混ぜてもいいでしょう。
多肉植物専用用土だけでもかまいません。
◆多肉植物の土について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の基本的な育て方~合う土、合う鉢、便利用具~ - 多肉植物いやされ生活
ベビーサンローズの水やりと肥料はどうすればいいの?
わりと水が好きなのかなぁとかんじます。
生育期の春と秋は、土の表面が乾いて2~3日経ってから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
肥料は、お持ちの液体肥料のパッケージに記載されている希釈率よりも薄めたものを、1か月に1回程度与えます。
肥料を与えすぎると、葉っぱや茎ばかりがどんどん育って、花が咲きにくくなります。
休眠期の夏の水やりは控えめに月1~2回程度で、鉢の中の土が完全に乾いてからあげましょう。
乾かないうちにあげてしまうと多湿の原因になります。
水をあげるときは、鉢底から流れ出るくらいたっぷりすることで、土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、土の中の風通しがよくなります。
夏の水やりは、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげます。
肥料は一切与えなくてかまいません。
真冬は半休眠期になるので、控えめの月1~2回程度、土が乾きにくいため水の量も控えめにあげます。
冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときにかけてあげましょう。
肥料は一切与えなくてかまいません。
◆多肉植物の水やりと肥料について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
ベビーサンローズを増やすにはどうすればいい?
主に「挿し木・挿し芽」で増やします。
「株分け」でも増やすことができます。
適期は春と秋。
子株や脇芽を出しつつぐんぐん伸びていきます。
「挿し木・挿し芽」をする場合は、伸びている茎や脇芽を切り取り、風通しのよい明るい日陰で切り口を乾燥させてから新しい土に植えつけます。
葉っぱがついていない茎だけの部分は、挿し穂として使えません。
土に挿しても枯れてしまうようです。
挿し穂として使えるのは、葉っぱがついている茎。
元株のほうも、葉っぱが残っていなければ、脇芽は出てこないといわれているようです。
私の「ベビーサンローズ」は、まだ株が小さく、脇芽も少ないため剪定したことがありません。
なので、葉っぱがついていない茎だけから新しく芽が出てこないのかどうかは分かりません。
剪定することがあれば、どうなるのか試してみたいと思っています。
挿し穂の土に挿すところに葉っぱがついているようなら、丁寧にもぎ取ります。
2週間くらい経ってから水やりをし、日当たりと風通しのよい場所に置いてあげましょう。
「株分け」は、株元から出てきている子株を切り離して新しい土に植えつけます。
「葉挿し」もできるみたいですが、難しいようです。
◆多肉植物の増やし方について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物の増やし方~株分け・挿し木芽・葉挿し・胴切り~ - 多肉植物いやされ生活
ベビーサンローズがかかりやすい病気や害虫は?
水のあげすぎなどで起こる根腐れや、高温多湿による蒸れに気をつけます。
害虫はつきにくいです。
◆多肉植物の病害虫について詳しくはこちらも参考にしてみてください ↓
多肉植物にやってくる害虫と、かかりやすい病気!駆除と対処の方法 - 多肉植物いやされ生活
さいごに
アプテニア属「ベビーサンローズ」は、下葉を落としながら、垂れさがるようにグングン伸びていきます。
背の高い鉢やハンギングに植えると見た目がいいです。
幸運が開花したてのときは、最初に紹介した画像のように、花全部が濃いピンク色でした。
それから数日後、鮮やかなピンク色で、中心部分は黄色になりました。
ちなみに、蕾のときはこんなかんじ。
あっ・・ちょっとぼやけてしまっています・・
・・なんだろう・・なんだか、地球外生命体みたいな・・なにかが生まれて飛び出して来そうなワクワク感があります。
葉っぱとは違う、細くて尖ったツノのようなものが生えてきたら、花が咲く前兆です。
はじめのほうでも書きましたが、夜や天気の悪い日は、花は閉じています。
これは、朝早い時間(5時前くらい)に撮りました。天気はくもり。
陽が長い時期は、基本的に朝4時過ぎには起きて、庭でゴゾゴゾしています。
雨の日や、陽が短い冬時期の起床は、5時頃です。
さてさて・・幸運の花ですが、この日は“くもり”でしたが、日中は開いています。
かわいい・・
手に入れやすく、丈夫で育てやすい。
100円ショップでも売られていることがありますので、初心者にもオススメの多肉植物です。
私の「ベビーサンローズ」も100円ショップ(ダイソー)出身です。
「ベビーサンローズ」は多肉植物ですが、観葉植物として扱われることもありますので、お花屋さんなどのお店で探すときは、多肉植物売り場と観葉植物売り場を見てみるといいですよ。